SSブログ

ミンタ ウァン [イスラムのこと]

断食も中ごろかな~ってくらいから 
毎日 門の外から 仕事場にいる私に向かって 
声をかける「がきんちょ」が増えだします。
(普段でも 子供~大人まで ぽつぽつ来ますが この時期は特に増えます)

アッサラ~ム アライク~ム(あなたに平安が訪れますように)
のムスリムのお決まりの文句まではいいんですが
とりあえず 声のトーンが恐ろしいくらい一緒の「おねだりモード」(笑)
「したなで声」って(合ってる?)言うのでしょうか?あれです。
間違っても 体育会系の「お~~すっ!」ではないトーン。

ほぼこの声は間違いなく 「ミンタ ウァン」(お金ください)なんですよ
なんでまぁ皆 同じ声のトーンなんだろう。(苦笑)

とにかく ラマダンの時期というのは一般的に宗教心が高まり
イスラムには「自分より貧しいものには施しをしましょう(喜捨)」の教えが
あるので この時期は普段よりゲットしやすいと思っているのか?
特に小学生の男の子がグループで回ってくるんです、ええ毎日!(笑)

もちろん うちも 多分 この小学生よりは お金のある時が多いと思う
(たまに すっからかんって言う日もあるんですけど・苦笑)
だから 喜捨はせねばならないんだろうけど オットは
「そんなん1人にあげたら 次の日は10人に増えてる
最終日だけでいいんだから 普段はあげなくていいよ」と眉間にシワ(笑)

私もその意見には 200%賛成なので いつも丁重(?)に
「サバールや~」(ガマンしてね)と言って お断りしています。
(忙しいときは 無視! ごめんよ~)

何らかの理由で 断食が出来ない場合 この喜捨によって 1日できなかった
「罪」を見逃してもらうやり方もあるらしいのですが ゲーム感覚で回ってくる
がきんちょに施すのは ちょっと違うらしい。(どうするのだろう?)

うちのファミリーの施しの方針は
「健康で働けるものには 施さない、老人、ハンディキャップで仕事をするのが
大変だろうと思われる人には喜捨しましょう」ってのがあるので
道端やモールでお金だけくれ!って寄ってくるガキには ビタ1文渡しません。

その代わり カートを返してくれた子や がんばって新聞売ってる子からは
「できるだけ」その労働に対しての 喜捨(ちょっと違うか?)をしています。
お金は毒にも薬にもなります そんな小さい頃から 物乞いで簡単にお金が入る
と知ったら きっと大人になっても ナマケモノになっちゃうでしょう?
世の中そんなに甘くないのだよ。
しかし 色々な考え方があり 100ルピア(1円)くらいと コインを
渡す人もよく見かけます、だから いなくならないんだよ~~~。

断食の最終日の夜は 貧しい村から 大人も子供も どどど~~っと団体さんで 
この日ばかりは堂々と「ミンタ ウァン」しに あちこちの家を回る姿が
見られるのでした、、、、

はっ!、、、小銭用意しとかなきゃ(せこっ!笑)
ほかにも 私の住むご近所さんは 皆 米10キロ~とか お金などを
寄付する事になっています。
スタッフ、お手伝いさんには THRと呼ばれる 断食明けのボーナスも
必要だし この時期はホント 色々出費が続くのでした。


 


nice!(0)  コメント(4) 
共通テーマ:地域

nice! 0

コメント 4

幸子

 まるで日本のお正月みたいだね~~? でも少し違うか? 日本のお正月も、お金が掛かりますよ。お年玉、おせちとお金が羽が飛んで行きます~~(あぁイヤだ) もうその時期まで節約しようと思いますが、出て行きます(お金) とほほ(^^;
by 幸子 (2006-10-18 11:48) 

ママハナLombok

そうですね 断食終了の翌日のイドゥル フィトリは
みんな新しい服を着て ご挨拶回りで
昔の日本のお正月みたいですよ。

おせち料理はさすがにないですが どこの家も
お菓子や飲み物をたんまり用意して 訪問者を歓待します。

オットのきょうだいのオナゴ連中は 今から連日
せっせとその日のためのお菓子作りに精を出してます。
by ママハナLombok (2006-10-18 13:00) 

Rin

コメントは初めてですがいつも楽しみにみています☆
お金をあげるのは簡単だけど、お金をあげてもその人たちの自立にはつながらないってずっと思っていました。働いて、その報酬としてお金を得るっていうことを知ることが、本当の意味で自立することにつながるんじゃないかって今までずっとそうやって思ってきました。だからアジアをずっと旅してた時もお金をあげたことはなかったんです。
でもムスリムの彼ができて、イスラムのことを知って、喜捨の教えを知って、あとはアジアで貧しい人たちをたくさん見て、いくら働こうと思っても働けない人たちっていっぱいいるし(宗教によっては働けない階級もあるし)、そういう人たちに働いてお金をつくれって言ってもやっぱりちょっと無理なのかな、とか思ったりもするようになって。
なんだか最初は私の中ですごく抵抗のあった喜捨の教えですが、ママハナさんのようにすべての人に(ただのガキんちょとかに)施しをするわけではなく、自分の中でちょっと考えながら、私も喜捨ができるようになったらいいなぁってママハナさんの記事を読んでちょっとスッキリしたのでした(笑)。
Puasaあともう少しですね、頑張って下さ~い☆☆
by Rin (2006-10-18 19:38) 

ママハナLombok

Rinさん
こんにちは~~! こちらは「くれくれ!」って人間は本当にいっぱいいますよね
スーパーや流行っている店の入り口には 大人の物乞いも普通にいますし。。。
母が言うには昔(50年前)の日本もこんなんやったで と言っていましたが
それを受け入れる寛容さみたいなものが 昔の日本にはあったのかな?

ってことで ミンタの人に たとえ100ルピアでも喜捨していたら
こっちが「すってんてん」(笑)に なっちゃうし キリがないですよ。
外に出るだけで 何十人ものミンタの人がいるんですもん(苦笑)
私も最初は「かわいそうだし・・・」なんて 上から見下すような見方を
このミンタの人たちにしていましたが (違う意味これってゴーマンですよねぇ)
こちらに住むとある程度の線引きしないと 大変だなぁって思いました。
その時にうちのオットの姉さんが [我が家の定義]みたいなものを
教えてくれたんですよ、「ナルホド」と思いましたね。
それ以来 それを実行しています。

しかしロンボクは特に物乞いが多いなぁと思います。
バリに行っても、主人の故郷のスンバワに行っても そんな人ほとんど見かけませんから。。。。
ゴメンなさいだけど 他島の人のイメージではロンボクの人間はマラスな人が多いとよく聞きますね。
by ママハナLombok (2006-10-19 12:14) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

バナナ善哉?マンゴいろいろ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。