SSブログ

スコトンのゴールドラッシュ継続中 [関心事]

20110103-5.jpg

インドネシアは日本と同じ島国だけど いろんなものの資源国ですね 
カリマンタンの石炭とか石油 そして金!そのほか色々

ロンボクでも南西のスコトンという地域で 数年前からゴールドラッシュ!
最近は少し落ち着いたものの まだ採掘は続いているようです。


ブログ友のDewiさん 彼女のもうひとつのブログ 2009年に書かれてました。
Sekotongの金山

実は私 12年もロンボクに住んで オットが観光業に携わってるにもかかわらず
先日ブログに書いた COCOTINOS を見学に行くまで スコトンに行ったことなし
そんなこんなで初めて足を踏み入れたスコトン エリア

今回はCOCOTINOSを見学して そのまま引き返しただけでしたが
スコトンに入った瞬間あちこちで見かけたこんな風景・・・・・


20110103-2.jpg


最初はなんだろう~?ってぼ~っと見てたんですが オットに聞いたら
「あれ金とる道具やで」 おぉ~~あれが!
ホテル見学の帰りに 車を止めてもらって 作業してるオッチャンにインタビュー
「1日に2キロ取れたこともあるぞ」って自慢話も・・・それ今日の話だったら
2キロ=2000gx3800円=76万円760万円(2012/1/4訂正失礼しました)~!
(田中貴金属 本日の買取価格より)


ここは採掘の現場ではなく その現場から掘り出した土から金を取り出してるだけ
小さなドラム缶のようなものがいくつも ガラガラを回っております。
この脇には土嚢のように詰まれた土の袋がいっぱいおかれてます。
何気ない作業現場ですが じ、実はこれがかなりの大問題なんだそうで[爆弾]

20110103-3.jpg


個人的には金って 川のせせらぎにざるをいれて しゃかしゃかやってると
比重の重い金だけが残る(砂金)そんな方法なのかと思ったら
色んな採掘方法があるんですね(無知) 

20110103-4.jpg


スコトンの問題は この金を採取するために 水銀を使っていることです。
泥の中に含まれる金は一見金には見えないんですが この土(泥?)に水銀を混ぜて
ぐるぐる回していると 化学反応でやがて水銀と金が結合して姿を現すのだとか
しかし水銀とくっついたままでは売れないので 今度は加熱してこの結合をはずす

【危険性について】 (あるウェッブサイトより)
■毒物
・水銀は常温でも絶えず蒸発しているので吸引してはいけない。
■留意点
・水銀は皮膚から浸入するので直接手を触れてはいけない。
・比重が大きいので底の薄いビンなら割れることがある。

みんな素手で普通に作業しているようです[たらーっ(汗)]

wikipedia 水銀中毒  (別窓で開きます)

大昔は薬として使われてたってオヨヨな話も書かれてますが 
有名なのはやはり水俣病ではないでしょうか。
●1932年から1968年にかけて、
日本国熊本県水俣市周辺の海域にメチル水銀が流れ出した。
メチル水銀は魚によって生物濃縮され、これを食べた住民は、
これまで知られる中で最も大規模なものとして知られる水銀中毒の被害を受けた。
これにより1000人以上が死亡し、さらに多くの人々が障害を負った。
この公害病は発生地の名前を取って水俣病と呼ばれることになった。
(wikipedia 水俣病より)

突発的に中毒ではなく 川~海にながれた水銀の成分が海中に蓄積されて
それをお腹にためた魚を食べた人間が水銀中毒になる、、、というところがコワイ!

距離的にも 私が住んでるエリアでスコトン界隈の魚を食べるチャンスは
それほどないはすなんですが(あくまで予想)しかし問題はそんな事ではないですよね。
あかんやん そんな危険な事したら。オッッチャン そんな堂々とグルグルしていいのか?
(一番危ないのは言うまでもなくご本人だけど 二次三次災害者が出たらどうする?)


世界的な水銀中毒の問題は行政側も ちゃんと把握しているようですが
実は採掘現場の取締まりもしてたが(過去形?)採掘者はまさに金の亡者と化してて 
ゴールドラッシュの数年前は毎日何百人が命をかけて必死で金を取っていたので
数人の警官がぴっぴと笛鳴らしたかどうかは知りませんが 
「ここで金取っちゃいかん!」と注意しても 聞く耳持たないどころか 
「オレたちの邪魔をするな」とばかりに時には刀やナタを持って応戦してきたそうで 
自分の命が大事なへっぴり警官(役にたたん!)は 取締まりできなかったらしい。

そのうち金も枯れて採掘者もおらんようになるさぁ~てなモノでしょうか?
実質無法地帯と化してるというのが 風のウワサです。
無秩序に穴を掘りまくるので 落盤事故で死んだ人も多いのだとか

そして私があるものを買うために行ってるある店 お客に売ってたものが

20110103-1.jpg

Mercury って何~?(バリにメルキュールってホテルあったけど・笑)
持たせてもらったら 手のひらサイズの小さな瓶なのに めちゃくちゃ重い[がく~(落胆した顔)]
帰って調べたら これがまさにあの水銀だということがわかってびっくり

店のお兄ちゃんは「これは無毒だ 飲んでも大丈夫!」って(飲まなかったけど)
手のひらに ころころと水銀をのせて 言ってましたけど、危ない~!
簡単に気化するって事は私もあの時吸ってたんだよなぁ。。。。き~[ちっ(怒った顔)]

その後も何度か行っても その店に入ってくるお客の何人かは
その水銀を買い求めておりました。(1瓶1キロで 7000円)
2度目の時は私も少し勉強して水銀中毒の水俣病の事を購入しそうな客に
語ってみましたが ふっと気がつくとバツの悪そうなその客
そそくさと店をあとにしてました(アホの戯言って思われた?)

ノー天気な店のお兄ちゃんにも 説教モードで 
「これから 水俣のような病気が出てきたら 売った側も責任あるんだよ」
今度 水銀中毒の記事をインドネシア語にして 渡すつもりです[パンチ]
警察はこういう店から取り締まりしろ~(情報はしっかりつかんでるはずだけど
地獄の沙汰も金次第そうな気もします、、、[もうやだ~(悲しい顔)] )

いつまで続く 金騒動。。。。スコトン[たらーっ(汗)]

20110103-6.jpg


ブログランキングに参加中[exclamation] 皆様のご協力お願いします。

人気ブログランキングへ   にほんブログ村 海外生活ブログ インドネシア情報へ





nice!(4)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。