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トラワンガンの海の中 (シリーズその6) [ダイビング]

ギリに来たからには やっぱり潜っておきたいという事で
日曜日の朝から ホテルの前でタンクしょって ビーチエントリー

私が10年以上前に初めてギリに渡り 同じビーチでスノーケルしましたが
この時は浅瀬でもびっしりのハードコーラルの群生!
ミドリイシと呼ばれるエダサンゴがメインで 中には真紫のサンゴがあったり
初めての海に涙ちょちょぎれた(笑)のを今でも鮮明に覚えています。

そして1998年 私がインドネシアに渡った年に 今世紀最大とも言われる
大エルニーニョが発生 この年の3月 5月に潜ったときは水温が31℃
生ぬるくて そしてなによりサンゴが真っ白(白化現象) 
この後ここに移り住んだ2ヵ月後の7月にはギリのサンゴの大半が死んでいました。
(奇跡的にトラワンガンの南側のサンゴ林は無事でした)

当初は死んだエダサンゴに藻がはって 一面の異様な世界
(オットはこの海を見て 「ギリはもう終わりだ」と泣いていました)
そのうちその藻もなくなり 現在はガレバになった姿と 水深10m付近では
新しく育った珊瑚の元気な姿も見れます(さすがに昔のゴージャスさはないですが)

今回 海に入ると気がついたのが海草が増えていたこと。
ハードコーラルは元来栄養分の乏しい海で元気に育つらしいのですが
観光化してしまった島は 生活排水が流れ込みます、これは栄養分を含んだ水なので
サンゴの生活環境よりも 海草が増える環境なのだとか。。。。
開発のツケはやはり確実にやってきます。。。

それでもサンゴを育てようと 今 ギリではエコトラストが発足
今回も潜ると海底に白い電線、、、、行き着いた先は


潮通りのよい15mくらいの海底に沈んでる鉄柵 ここにサンゴが移植されています。
オットいわく ここに電流が流れていて(?)サンゴの成長がかなり早くなるのだとか。

ヴィラオンバックの前あたりにはもっと大きなドームが沈められていて
将来はこの中をダイバーが通り抜けできるようにするのだとか。
このプロジェクトまだ1年もたってないようなんですが このサンゴの元気さ!
人工的とは言え ちょっとカンドー^^;

しかしこの海草を見てると 海の生態系自体がもう変わってしまったような気もしますが。
昔のような一面のサンゴ林を再現するには ホテルやレストランがすべてなくなったあと
長い年月をかけて ようやく。。。というカンジかな。

それにしてもギリは魚影が濃いですね^^
本当に色んな種類の魚達が元気です。

 

あとは 1年前くらいにもお知らせした 島の侵食状況。

このビーチも当然海水面が上昇しており 大潮の満潮時にはどんどん上がってくるようで
昔はしっかり根を張ってただろう木の根っこがむき出しになっています。

いったいいつまでこの島はるのだろう?とふと思ってしまいました。

いったん始まってしまった地球の変化は そう簡単には止りませんが
100年後、200年後の自分達の子孫のために 少しでもできること
考えていかなきゃな~~~と思う今回の旅なのでした。

その頃はもうギリはないでしょうけど、もしかしてロンボクも山の上のほうだけ
残ってるとかそんなんかも知れませんね~、、こ、怖いっ!


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